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【ウミガメ】「 火の車に憎悪をつめて 」

女は才能も実力もある人物だった。
とある有名な脚本家の事務所(サクヤプロダクション)で、マネジメントを一手に担っていた。

その能力がそうさせたのか、あるとき、嫉妬に狂ってしまった。
「貴方が悪いのよ。貴方が、私の手柄を全て独り占めにして……」
クリスマスの夜、女は脚本家の所有する自動車のサイドブレーキをおろした。
現場は坂道……、ブレーキをおろしただけで、車はぐんぐんとスピードをあげ、電柱に衝突した。
そして爆発炎上した。


翌日、有名脚本家の死を悼む新聞で、関係各所は騒然となった……。

しかし、さらに翌日、その脚本家自身のSNSで、生存報告がなされた。
「自分は事故にみせかけられ殺されそうになった。
犯人の目星がつかないのでしばらく身を隠すが、
ユカイ企画(別の事務所)から仕事はこなしていく」
との声明であった。

「……あのオトコ!?」
女は才能も実力もあったが、殺しはしくじったのだ。

今までならサクヤプロが受注していた仕事が、すべてユカイ企画に流れていく。

起死回生の一手を打つしかない、女は決意した。



女が起死回生のためにすることとは何でしょう?
18年11月22日 11:01
【ウミガメのスープ】[名無しますか?]

人間の心のひだの難解さ

No.1[Mohamed]11月22日 16:3611月22日 16:39

電柱に衝突した車の中に女はいましたか?

No

No.2[Mohamed]11月22日 16:4311月22日 16:44

女=脚本家ですか?

Yes! [良い質問]

No.3[Mohamed]11月22日 16:5911月22日 17:11

女(脚本家)はある者のゴーストライター的な存在でしたか?

No [良い質問]

No.4[Mohamed]11月22日 17:2011月22日 18:13

女はオトコのゴーストライターだった。そのためオトコに嫉妬し、車の助手席にオトコ眠らせ助手席にのせサイドブレーキを解除し、自分はすぐに車から出てオトコを殺した。オトコのSNSは女が運営していた。ユカイ企画にオトコが移籍するように見せかけ、仕事をユカイ企画に流す。女が起死回生のためにとった行動とは、オトコは本当は死んでいて、実は私が彼のゴーストライターをしていたとユカイ企画に明かすこと。自分自身が表にでて有名になろうとした。ですか?

No、殺害方法は概ねこのとおりです。 [良い質問]

No.5[Mohamed]11月22日 18:2211月22日 18:30

貴方=オトコですか?

No [良い質問]

No.6[Mohamed]11月22日 18:4711月22日 18:50

貴方はサクヤプロのものですか?

Yes

No.7[Mohamed]11月22日 19:0611月22日 19:13

貴方は女に憎まれ殺され死にましたか?

No

No.8[Mohamed]11月22日 19:3111月22日 19:44

貴方=女ですか?

Yes [良い質問]

No.9[ミドリムシ]11月22日 19:4111月22日 19:44

SNSで生存報告したのは殺されたはずの脚本家本人ですか? [編集済]

No [良い質問]

No.10[ミドリムシ]11月22日 19:4911月22日 20:28

貴方=女=とある有名な脚本家ですか?

Yes! [良い質問]

No.11[Mohamed]11月22日 19:5011月22日 20:28

この文章にでてくるすべての女は、ある1人の人物を示していますか?

Yes

No.12[Mohamed]11月22日 19:5311月22日 20:28

この文章には1人以上の脚本家が登場していますか? [編集済]

Yes [編集済] [良い質問]

No.13[Mohamed]11月22日 20:3411月22日 21:15

脚本家は2人いて1人は女、もう1人はオトコですか?

Yes! [良い質問]

No.14[Mohamed]11月22日 21:2611月22日 21:27

貴方が悪いのよ。貴方が、私の手柄を全て独り占めにして……この発言はオトコがしましたか? [編集済]

No

No.15[Mohamed]11月22日 21:2811月22日 23:11

登場人物は女、オトコのほかにいますか?

No! [良い質問]

No.16[ざびこ]11月22日 22:4011月22日 23:11

オトコにはゴーストライターはいましたか? [編集済]

No [良い質問]

No.17[Mohamed]11月22日 23:3711月22日 23:46

オトコは生物学的に男ですか?

Yes

No.18[aircon]11月22日 23:3811月22日 23:46

作中作は関係ありますか?

No……? ただし、この着眼点はのちのち必要です。 [良い質問]

No.4の問題点は「本当に殺していたら脚本家として表舞台にたつまえに、社会的生命があやうい(逮捕される)」というところでしょうか。
No.19[aircon]11月22日 23:5411月22日 23:57

問題文の事柄は全て現実に起こったことですか?

Yes……フィクションではありますが、登場人物の脳内や作品のなかで起きていたことではありません。

No.20[aircon]11月23日 00:0211月23日 00:13

オトコの脚本家は実際生きていましたか?

No.5より、オトコと貴方(とある有名な脚本家)は別人です [編集済]

No.21[aircon]11月23日 00:1711月23日 00:19

(20 失礼しました)「貴方」は実際生きていましたか?

Yes? 生命活動、作家活動ともに行ってはいます [良い質問]

No.22[aircon]11月23日 00:2311月23日 00:25

SNSをオトコが乗っ取って、脚本家(貴方)の生存報告諸々を騙りましたか?

Yes!! [良い質問]

No.23[aircon]11月23日 00:3411月23日 00:45

(頭の整理が追いつかない・・・) これまでの回答と照らし合わせると問題文の2段落目で、貴方(=女=とある有名な脚本家)が自殺したかのような描写に受け取れてしまうのですが、解釈がまちがっているでしょうか? [編集済]

間違っていません。完璧に理解しています。この無茶な矛盾を解き明かしてください [良い質問]

No.24[ミドリムシ]11月23日 01:2811月23日 01:38

女は二重人格ですか?

No、人格的な障害や乖離性とは違うものです [良い質問]

No.25[ミドリムシ]11月23日 01:3011月23日 01:38

爆発炎上した車には人は乗っていましたか?

No! [良い質問]

No.26[Mohamed]11月23日 13:0611月23日 13:10

オトコの車と女の車の2台を考えないといけませんか?

No…… [良い質問]

No.27[Mohamed]11月23日 13:0711月23日 13:10

一度は同じ車の中に女とオトコはいましたか?

No! [良い質問]

No.28[Mohamed]11月23日 13:1211月23日 13:14

女は病気でしたか?

No? いわゆる「コミュ障」は多少ありましたが、問題に重要な意味を与えるものではありません。

No.29[Mohamed]11月23日 13:1311月23日 13:15

女がオトコのサイドブレーキを解除し、オトコの車を炎上させましたか?

No、No.5より、オトコととある有名な脚本家は別人です。

No.30[Mohamed]11月23日 13:1511月23日 13:15

貴方が悪いのよ。貴方が、私の手柄を全て独り占めにして……は女が自分自身にかたりかけていますか?

Yes!! [良い質問]

No.31[Mohamed]11月23日 13:1911月23日 13:20

女はマネジメントの才能、能力があったために、脚本家として脚本を、書くのではなく、事務所のマネジメントをやらねばならなくて、自分を責めていましたか?

No……

No.32[Mohamed]11月23日 13:2011月23日 13:21

女は女の車のサイドブレーキを解除し自殺しようとしましたか?

No? これが答えづらいのです。自殺しようともしており、他殺しようともしている、です。 [良い質問]

No.33[Mohamed]11月23日 13:2311月23日 13:24

翌日、有名脚本家の死を悼む新聞での有名脚本家とはオトコですか

No

No.34[Mohamed]11月23日 13:2311月23日 13:24

女は車をオトコに、当てようとしましたか?

No

No.35[Mohamed]11月23日 13:2511月23日 13:27

女は女の車のサイドブレーキを、解除ましたか?

Yes? ただし、車は有名な脚本家のものとして有名な車でした。 [良い質問]

No.36[Mohamed]11月23日 13:2811月23日 13:30

女とオトコは仕事サクヤプロの同僚というだけでなく何か特別な関係がありましたか?

オトコはサクヤプロに所属したことはありません、が、関係性に関してはYesです

No.37[Mohamed]11月23日 13:3011月23日 13:31

女は自分も死んでオトコも殺そうとしましたか?

No

No.38[Mohamed]11月23日 13:3011月23日 13:31

車はオトコと女が、共有していましたか?

No

No.39[Mohamed]11月23日 13:3411月23日 13:38

オトコはユカイ企画の者ですか?

Yes [良い質問]

No.40[Mohamed]11月23日 13:3411月23日 13:36

オトコと女は恋人でしたか?

No……かつて恋人に限りなく近い存在であった、かもしれません

No.41[Mohamed]11月23日 13:3911月23日 13:41

オトコと女の関係性は重要ですか?

ほんの多少Yes、かつてそれなりに親しい間柄であった、程度の認識で充分です。 [良い質問]

No.42[Mohamed]11月23日 13:4111月23日 13:42

脚本家自身のSNSで、生存報告 この脚本家自身とは女でSNSを、操作したのはオトコですか?

Yes! [良い質問]

No.43[Mohamed]11月23日 13:4611月23日 13:47

8行目以降の内容をまとめると、女は死んだはずであったが、オトコがSNSを、操作し生きていて、ユカイ企画に移籍すると報告したことで、オトコは女が担っていた仕事を総取りしようとした。であっていますか?

Yes、大筋はあっていますが、女自身は死んでいません [良い質問]

No.44[Mohamed]11月23日 13:5311月23日 13:53

女は死んではいないが、身体的に自由がきかなくなっていますか?

No

No.45[Mohamed]11月23日 13:5611月23日 16:15

7行目以前にオトコと女は直接あっていますか?

Yes、本文の事態の発生する前に。本文中では「あるとき」に会っています [編集済] [良い質問]

No.46[Mohamed]11月23日 17:5711月23日 18:11

女は自分に嫉妬したのですか?

Yes [良い質問]

No.47[Mohamed]11月23日 17:5811月23日 18:11

直接あった時、オトコの車はそばにありましたか?

No、本問に関連性がありません

No.48[Mohamed]11月23日 17:5811月23日 18:11

直接あった時会話しましたか?

Yes

No.49[Mohamed]11月23日 17:5911月23日 18:11

オトコは女に嫉妬していましたか?

Yes、ある意味では

No.50[Mohamed]11月23日 17:5911月23日 18:11

女は2つの感情を持っていて悩んでいましたか?

No、持っていたのは2つの感情ではなく、2つの○○ [良い質問]

No.51[Mohamed]11月23日 18:0011月23日 18:11

女は仕事ができすぎて、女としての幸せ(恋愛、結婚、)をつかむことができないことを引け目に感じていましたか?

No

No.52[ミドリムシ]11月23日 19:5311月23日 20:11

女は2つの性格を持っていましたか?

Yes! [良い質問]

No.53[ミドリムシ]11月23日 19:5611月23日 20:11

女は本当に死ぬつもりでしたか?

No、女としては死ぬつもりはありません [良い質問]

No.54[ミドリムシ]11月23日 20:3411月23日 21:09

2つの性格とは仕事の自分とプライベートの自分ですか?

No、仕事の自分と、仕事の自分です! [良い質問]

No.55[aircon]11月23日 21:2611月23日 21:28

「マネージャー」と「脚本家」という2つの人格を持った女は自殺狂言という一芝居を打って次回作の話題作りをしようとしたが、オトコに盛大に邪魔をされてさてどうしようか。という感じですか?

No、一芝居ではありますが…… [良い質問]

No.56[aircon]11月23日 21:3111月23日 21:33

54 「マネージャー」と「脚本家」という2つの性格で合ってますか?

Yes! そこは無欠解答です。 [良い質問]

No.57[aircon]11月23日 21:4411月23日 21:47

ヒント3と問題文より 女は自殺狂言という一芝居を打って、サクヤプロから離脱してひっそりユカイ企画で仕事しようと画策していましたか?

No

No.58[aircon]11月23日 21:4811月23日 21:54

ヒント3より 女はサクヤプロと何らかのトラブルを抱えていましたか?

No

No.59[aircon]11月23日 22:2011月23日 22:23

オトコは女が生きていたことを知っていますか?

Yes

No.60[Mohamed]11月23日 23:1711月23日 23:33

女のマネージャーの性格は女の脚本家の性格に嫉妬していましたか?

No

No.61[Mohamed]11月23日 23:2011月23日 23:33

女は自分が死んだように見せかけて、脚本家として仕事をしばらく休もうと思いましたか?

No

No.62[ミドリムシ]11月24日 00:4511月24日 06:34

脚本家とは女が作り上げたキャラクターのようなもので、その脚本家は人気があるが自分自身が評価されていないように感じられ、自分自身であるはずの脚本家に女は嫉妬していますか? [編集済]

Yes ほぼ正解 [編集済] [良い質問]

No.63[ミドリムシ]11月24日 15:2211月24日 17:25

女は自身が作り上げた脚本家というキャラクターを殺すことで、後から自分自身が華々しく脚本家としてデビューしようと考えていたが、オトコに騙されて脚本家は生きていることにされ、オトコのところに仕事が回るようになってしまったため、自分の仕事が丸々オトコに奪われる形となってしまった、ということですか?

Yes!! 後から自分自身がデビューしようとしたかは別にして、バックストーリーはほぼ完璧な状態です。 [良い質問]

No.64[aircon]11月24日 19:1911月24日 19:44

62,63 を踏まえて、女はオトコに復讐して仕事から立場から色々取り戻そうと考えますか?

Yes……そのためには

No.65[ミドリムシ]11月24日 20:0711月24日 20:24

オトコと女は脚本家の実力的には同じくらいでしたか?

No! 実力はともかく、才能には大きな差がありました。 [編集済] [良い質問]

No.66[6mml]11月24日 21:2611月24日 21:33

女は脚本家をするにあたって自分の性別を偽っていましたか

Yes、ですが裏設定であり、本問に直接的な関連はありません

No.67[6mml]11月24日 21:3611月24日 21:41

女とオトコは親しい仲でしたか? [編集済]

過去形でYes、ただしNo.41

No.68[6mml]11月24日 21:4611月24日 21:48

オトコの脚本家としての腕はあまりよくなかったですか?

Yes、ただし、女よりは「遥かに要領がよかった」というところでしょう [良い質問]

No.69[6mml]11月24日 23:0711月24日 23:11

オトコは女の名前を乗っ取ろうと考えていましたか?

Yes……有名なほうの、ですが、そういうことです。 [良い質問]

No.70[Mohamed]11月25日 13:0711月25日 14:34

女は脚本家として活動する際、本名でなく芸名をつかっていたのですか?

Yes、そうなりますが、……。

No.71[Mohamed]11月25日 14:5411月26日 01:31

女自身が作り上げた脚本家の容姿は非公開でしたか?

Yes [良い質問]

No.72[Mohamed]11月25日 15:4711月25日 16:18

爆発炎上した車の中に人形をのせていましたか?

Yes? どちらでも良いかもしれません

No.73[Mohamed]11月25日 15:5011月25日 16:18

文章中のあるとき、オトコは女自身が作り上げた脚本家に女が嫉妬するように誘導しましたか?

Yes? 確かなことは、オトコの発言が「嫉妬」に火をつけた、というところでしょうか

No.74[Mohamed]11月25日 16:2711月25日 20:16

脚本家として何を書いていたかは重要ですか?

No

No.75[Mohamed]11月25日 16:2811月25日 20:16

女は女が作り上げた脚本家を殺した後、また脚本家として活動していくつもりでしたか? [編集済]

Yes、少なくとも会社を存続させるつもりでした

No.76[Mohamed]11月25日 16:3011月25日 20:16

女は脚本家を、殺した後、オトコの所属するユカイ企画で脚本家をすることになっていましたか? [編集済]

No

No.77[Mohamed]11月25日 16:4411月25日 20:17

女は自分の素顔を公開し脚本家として活動することを望みましたか?

Yes? しかし、女は、もともとマネージャーとして素顔をさらして働いています [編集済] [良い質問]

No.78[Mohamed]11月25日 20:4011月25日 21:52

女の脚本家を殺すことは女の会社にとって利点は何もないと思うのですが、、、、殺すことで何か利益を得られると女は考えていましたか?

No……嫉妬であることは自明です

No.79[Mohamed]11月25日 22:5611月25日 23:16

起死回生の一手とは犯人を、突き止めることですか?

No

No.80[ミドリムシ]11月25日 23:1911月26日 00:48

女はこの一連の事件を自ら脚本し,世間に知らしめますか?

Yes 完全解答おみごとです! [正解]

看破すべきは「とある有名な脚本家」そのものが、女の創作物であること。
「とある有名な脚本家」は「架空」であり、実際は、女自身が脚本を書いている。
女が「とある有名な脚本家」が【いるふり】をしていたために起こったのが本問。


【7行要旨】
・女は自分の書いた脚本を「架空の脚本家」の作品として世にだしていた。
・「架空の脚本家」は人前に姿をあらわさないが、その作品のアイディアと、ド派手な車で有名になった。
・架空の脚本家が、とある賞を受賞することになったが、女はユカイ企画のオトコに侮辱を受けた。
・自分の手柄が架空人物の獲得になり、自分自身は嘲笑されてやるせなくなった。
・架空の脚本家を消すことにした。
・スキに乗じられ、ユカイ企画のオトコに「架空の脚本家」を乗っ取られた。
・女は自分自身とひとつになること「架空の脚本家」が自分自身であることを明かす決意をした。


【以下は長文の背景です、長いのでお暇な時に】


女は「滅多に人前に姿をあらわさない架空の脚本家」を作り出した。
才能も実力もある女だったので、自分で脚本をかき、自分でマネジメントしていた。
関係者すら「本当は彼女が書いている」ということは全く知らなかった。


有名になり、とある脚本が入賞した。
「人前に姿をあらわさない脚本家」であるため、彼女が代理で受賞することになったが、
もとより本人が書いて本人が受賞しているだけの話である。

クリスマスイブ、番組製作会社やテレビ会社など関係各位の集う授賞式。
ユカイ企画の因縁あるオトコが、女に対してヤジを飛ばした。
「有名作家のおつきしてると、代理でも表彰台のぼれてさぞ気分がいいだろねー?」
本当は私が書いているんだと叫び散らしたらどれだけ気分が晴れたことか。


この一言が大きなストレスとなり、
受賞した名義をみるたびに「有名な脚本家の名前」が自分自身の名前ではないことにも腹がたった。
なぜ、私は、自分じゃない自分に、自分のやりたいことをやらせたのだろう。
私は、自分のやりたいことを、正面から評価されたかった。


よし、もう、殺そう、架空の、有名になった、この脚本家に死を与えよう。
そして「脚本家のもの」として名物になっているド派手な車を事故にみせかけた。
受賞にうかれて酒を浴びるように飲んで運転した飲酒事故を装った。
ガソリンと強い酒をたっぷり車に仕込み、遺体はぶっ飛んで欠片も残らなかったと思わせられればいい。
なんとも心に愉悦が広がる。
自分が、成功した自分自身を殺すのだ。
奇妙な、とても奇妙な自殺だった。


……しかし、事態は思ってもみない方向へと動いた。
脚本家のSNSアカウントが、あの因縁のユカイ企画のオトコに乗っ取られていた。
そして、生存声明、ユカイへ移籍宣言……!
……あのオトコ!?
あいつだけは、ほとんど全てを知っている。
むかし、飲めない酒をちょびっとふくんだ席で、脚本のネタとして話したことがある……!

………………

女は才能も実力もある人物だった。
これは揺るぎないことなのだが、それを知る者は極端に少ない。
彼女の親以外ならば、彼女の能力を知っていたのはほとんど1人だけと言っていい。
ただしそのひとりは、その能力を彼女のものとして尊重するのではなく、
食い物にしようとしているだけだったのがいただけない。

かつて、女はユカイ企画の脚本チームに所属していた、まだ「架空の脚本家」を作り上げる前だ。
オトコは、女を誉めそやした。実際、それだけの価値があるアイディアや構成レトリック、技術の宝庫だった。
ただ、女は脚本に全てを捧げていたためなのか、自己表出が不得手だった。
文章にすればあらゆる表現を駆使するクセに、面とむかって人と対すると表情はでないし、
時として、完全に言葉を失って固まってしまう。
オトコはそれを敏感に察知した。そして誉めたたえながら、女の持つアイディアを引き出せるだけ引き出した。

そして、……丸パクりした。
そして、この、丸パクりした作品は、周囲からの評価が異常に高かった。
オトコは、丸パクりによって、地位と名声を手にした。

一方の、女はどんどんすさんでいった。
自己評価もあまり高くない人物であったし、日常会話もややもするとできないような人間だったため
ユカイ企画に居場所がなくなっていた。


……本当は、私が評価されるはずだった。



一念発起して、サクヤプロダクションという会社を作り上げた。
が、コミュニケーション能力に難がある彼女は、会社経営が難しかった。

しかし、彼女は脚本家だった、役者に喋らせるセリフが作れるのだから、
自分がしゃべるためのセリフくらい、つくりだせる!

思い込みは力である。
彼女は「架空の脚本家」を作り出し、そこに今までの脚本家としての全てを注ぎ込んだ。
つまり、コミュニケーション能力が極めて低い、ただし、脚本の質はべらぼうに高い、そういう人物。
一方で、自分自身は「その脚本家の脚本どおりに動く役者」として生まれ変わった。
二重人格ではなく、自分自身を完全に住み分けたのである。


…………

違う……そうじゃない。
オトコに「架空の脚本家」を奪われて、ようやく分かったことがある。

ユカイにいたころ、人と接することができなかった自分。
そのせいで、ほとんど全てのネタが奪われた。
「架空の脚本家」がいるふりをして、
さらにそれを殺すふりをして、
結局それも、奪われた。

違う、私は、私だ。
私の内から、私がうみだした私と、ひとつにならなければ……。


自分を殺すのではない、自分のありとあらゆることを、生かすんだ!

サクヤプロダクションが緊急記者会見をひらくのは一週間後のことである。
そして、この、ちいさな、けれど彼女にとっては大きな物語の、
本人にしか分からない細部まで網羅された脚本を、その場で発表したのであった。
18年11月22日 11:01 [片岡]
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
Mohamed>>ありがとうございました。楽しめました。[26日18時49分]
[名無しますか?]>>ハリウッド映画の脚本分析をしているときに思い付いたネタなので、ひょっとしたら思い描ける映画がいくつかあるかもしれませんねー[26日01時40分]
ミドリムシ>>出題ありがとうございました!自己顕示欲の暴走...映画「THE PRESTIGE」を思い出しました.[26日01時33分]
[名無しますか?]>>ひねくりまわした問題にお付き合いいただき、まことにありがとうございました~。[26日01時08分]
ゲストの方は発言できません、ログインまたは登録してください。
1、女が、殺しにいたるほどの嫉妬をしたのはなぜか?
2、殺されたはずの脚本家はどうやって生き延びたか?
3、生存していた脚本家が、サクヤプロからユカイ企画へと鞍替えしたのはなぜか?